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「工芸の五月」秋版開催へ 密集避けて17日から

 毎年5月に松本市を中心に工芸にまつわる催しを繰り広げる月間イベント「工芸の五月」の秋版が17日~11月15日に開かれる。野外工芸展「クラフトフェアまつもと」がコロナ禍で秋に延期後中止となり、関連企画も厳しい状況となったものの、来年以降につなげていこうと踏み切った。規模は小さくても新たなオンラインの試みを交えて工芸やまちの魅力を伝えていく。

 「工芸の五月 in autumn」と銘打ち、密集を避けた企画を徹底して人気の制作体験も定員数人の完全予約制とする。今年を意識した企画では、建築家がまちを案内するツアーを防災編とし、市内で過去に災害や疫病を乗り越えてきた痕跡をたどる。「不要不急の端材展」でも、制作過程で出る不要な端材に注目し、作家が新たによみがえらせた例などを展示する。
 オンラインの取り組みも17日以降始まり、木工作家らの制作過程をリポートする読み物をはじめ、動画チャンネルで市内のギャラリー紹介や作家によるレッスンなどを配信する。
 主催する工芸の五月実行委員会の事務局・北原沙知子さん(37)は「本来は手に取って体験することを大事にしたいが、今だからできることを考えた。工芸をキーワードに松本の皆さんと楽しみをつくっていきたい」と願っている。
 概要とマップを掲載したリーフレットは、市内のギャラリーや市の施設で無料配布している。問い合わせは実行委(電話0263・34・6557)へ。