教育・子育て

松本の源池小児童 薄川のベンチ修理 自ら設置も

 松本市の源池小学校5年生47人は30日、学校近くを流れる薄川の緑地にあるベンチの座板を新しくした。設置から20年ほどがたち風雨で傷んでいたのを見つけた児童たちが自ら修理を買って出て、市民の憩いの場がより過ごしやすくなるようにと座板を作り替え、みんなで力を合わせて校舎から緑地へ運び込み据え付けた。管理する市の担当者は児童たちの気づきと行動を喜び、感謝していた。

 児童たちは、総合的な学習の時間にやりたいことを見つけるため、学校近くを散策した際、筑摩橋の上流約300メートルの両岸にある薄川緑地のベンチが古びているのを見て、新しくしようと思い立った。作り替えた座板は5基分で、1枚の長さが1・8メートル、幅が44センチになる。事前に塗装して学校名なども彫り込み、この日に筑摩橋上流の右岸まで持ち運んだ。市の職員や業者の人ら4人に教わりながら、くぼみにコンクリートを詰めるなど座板を取り付けて固定する作業に励んだ。仕上がると「できた!」とうれしそうな声を上げた。
 設置作業を終えた西澤明日花さんは「板をコンクリートなどでつけるのは驚いたし、自分でやれてよかった」と声を弾ませ、北野粋孝君は「みんなでベンチをきれいにできてうれしい。地域の人に使ってもらいたい」と笑顔だった。
 薄川緑地は、春は花見、夏はバーベキューなどを楽しむ大勢の市民らでにぎわう。市公園緑地課の担当者は「児童の皆さんが(ベンチの傷みに)自分たちで気付き、公園の美化に一生懸命取り組んでくれたことがありがたい」と喜んでいた。
 ベンチは2、3日ほどかけてコンクリートを乾かしてから使用できる予定だ。