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塩尻の特産ブドウ 園児が収穫

下西条の畑でブドウを収穫する大門保育園の園児

 特産のブドウの収穫期を迎えた塩尻市で、保育園や幼稚園の園児が甘い香りが漂う畑を訪れ、ブドウ狩りを楽しんでいる。新型コロナウイルス感染防止に配慮しつつ、子供たちが地元農産物に親しむ機会になっている。

 大門保育園の園児約120人は30日、近くの農業・松井元さん(71)=下西条=が所有する畑約16アールで、ブドウ狩りをした。0歳~5歳児が参加し、たわわに実ったナイヤガラ種の収穫体験を楽しんだ。
 園児はコンテナを踏み台にしたり、保育士に抱きかかえられたりしてブドウ棚に手を伸ばし、はさみを入れた。手のひらでずっしりとした房の重みを感じた年長組の小岩井崚生ちゃん( 5)は「おうちでお母さんと食べたい」と笑顔を見せた。
 松井さんは10年以上にわたり、園児の思い出づくりや故郷への愛着形成を願い、出荷用の収穫が終わると園児を畑に招いて収穫体験させている。青木幸代園長は「季節を感じ、子供が地域の人に見守られていると感じる。今年は行事も制約され、地域交流がなかなかできないので、戸外でのびのびとできてうれしい」と感謝した。
 塩尻警察署の敷地内にあるブドウ棚ではこのほど、広丘吉田のよしだ幼稚園の年長園児5人が、ナイヤガラ種のブドウを収穫した。毎年クリスマスに園児が手作りクッキーを同署に贈っており、そのお礼として代表の園児を招いた。
 園児たちは署員や長年、栽培管理に協力している元果樹農家・平林正臣さん(72)=宗賀桔梗ケ原=らと一緒に15房ほどを収穫した。同園の小野寺道ちゃん(6)は「ブドウの実は重くて、はさみで切るのが難しかったけど楽しかった」と話していた。収穫したブドウは園に持ち帰り、年長園児が昼食のデザートに味わうという。
 塩尻署には昨年までブドウ棚が約130平方メートルあったが、本年度に行われている庁舎の耐震工事のため100平方メートル以上が撤去され、現在は庁舎東側の一角にのみ残っている。例年は署員らが収穫している。