政治・経済

塩尻市の防犯灯LED化 市の来年度改修費補助 財源不足を懸念

暗闇にひときわ明るい光を放つ、塩尻市宗賀の国道19号沿いのLED防犯灯。市は改修を推進している

 塩尻市内の防犯灯のLED(発光ダイオード)化改修費用を、維持管理する区などに市が補助金を出す制度で、来年度の改修要望件数が本年度の1・8倍の942基に上っている。本年度に踏み切った制度拡充が要因とみられる。ただ、補助金の財源としている基金は限りがあり、要望の全てを予算化できるかは不透明だ。

 このほどあった吉田地区懇談会で、市が要望状況を明らかにした。
 防犯灯は原則、区や常会、商店街が管理し必要経費を支払っている。一方で市は、市森林公社から売電収益の一部に当たる1700万円の寄付を受けて昨年度に「循環型社会推進基金」を創設し、LED化を加速させるための補助拡充に充てている。
 LED化改修補助は6月、1基当たりの補助額を従来の1万円から2万円に増やし、LED化した防犯灯の電気料の補助対象も、民家から約100メートル離れた幹線道路に置く指定防犯灯に加え、一般防犯灯にまで拡大した。
 管理者の大幅な負担軽減が見込まれることから、本年度は527基の改修要望があった。年度末には市全体の防犯灯7211基のLED化率は50・4%(3692基)となる見通し。市内66区中12区で100%となるが、全10区の地区単位でみても、17・0~86・5%とまだばらつきが大きい。
 市地域振興課の試算だと、基金残高の本年度末の見込み額は630万円余で、来年度の予算配分は今後の寄付状況による。塩原正巳課長は「優先順位を決めて絞らなければいけないことも想定される。可能な限り要望に沿うよう努力していきたい」とする。