連載・特集

2020.10.27 みすず野

 いつになく関心度の低い、新首相の所信表明演説だったかもしれない。菅義偉首相が就任して、すでに40日がたち、ようやく臨時国会開会となったこともあるが、長く続いた安倍前政権で、ずっと官房長官だった人が、首相の座に就き、「アベノミクス」の継承を唱えたのが大きい◆期待しては失望する、信頼しては裏切られるは、政治の常とはいえ、新政権ができたのだから、ある程度は期待したい。まず新機軸。デジタル庁を創設し、省庁の縦割りを排する。押印の原則廃止、マイナンバーカードと健康保険証の一体化などを進めるという。だが、そうすることで、国民にどんなメリットがもたらされ、課題は何なのか◆わかりやすい、丁寧な説明が求められるが、日本学術会議が推薦した会員候補の任命拒否の問題でも、菅首相はきちんと説明していない。安倍前首相は質問をはぐらかし、答弁にならない答弁を繰り返した。菅首相に国民や国会軽視の思いがどこかにあるとしたら、支持率低下は免れまい◆言葉のとおり「国民のために働く内閣」として、国民目線で、コロナ対策と経済再生、地方活性化などに取り組んでもらいたい。