連載・特集

2020.10.2みすず野

 せんだって本紙に、松本市中山の78歳の男性が、旧松本区裁判所庁舎(国重文、松本市島立の市歴史の里に移築保存)の精巧な木造模型作品を完成させ、歴史の里に寄贈したとあった。男性は昨年、やはり歴史の里に移築復元されている工女宿の模型を届けている◆歴史の里では10月まで、この2点の寄贈品に加え、男性が作った松本城天守、上高地・河童橋などの力作を並べて、企画展を開催中。松本市に残る歴史的建造物への理解を深める、いい機会に相違ないが、同時にこの方がいつごろから、何をきっかけに模型作りに取り組まれたのか、興味をそそられた◆趣味という言葉はあまり好きではないけれど、生きるなかで熱中できるものがあるかないかの差は大きい。たまに「仕事が趣味」「生涯現役」と胸を張る人がいるが、その仕事がどんなに好きでも、相手(広い意味で社会)に対する責任は重く、当然プレッシャーやストレスも生じる◆一方、趣味は自分のためのもの。日々の仕事等に疲れたとき、ストレスを癒やし、暮らしに彩りや愉しみをもたらしてくれる。好きこそ物の上手なれ。夢中になれる趣味一つ二つ持ちたい。