連載・特集

2020.10.19みすず野

 コロナ禍で葬儀の簡素化、家族葬化が一気に進んでいるが、結婚式もまた大きく変容している。まず結婚件数。厚労省によると、2018年の全国の結婚件数は、約59万組で、10年前に比べて2割も減った◆これに加えて、式を挙げない、披露宴を催さないカップルが相当数いる。身近にも3組ある。うち2組はコロナが一番の理由というが、1組はコロナによらず、最初から当人たちの考えで挙式・披露宴ともやらないそう。経済的な事情があるのかもしれないが、それ以上に二人とも望まないらしい◆その昔は、〇〇家と〇〇家の結婚の意味合いが強く、親族はもちろん、隣組も大勢招いて披露した。いまは家の要素はほとんど消滅し、地域のつながりも薄まって、当人たちの意思を最大限尊重するようになった。親や周りがいろいろ言うことではないと。多くの人が望んだ核家族社会の行き着き先が、結婚式事情にも表れているのだ◆コロナが拍車をかけた。挙式・披露宴の小規模化は止まらないが、業界も懸命。ブライダル需要を喚起しようと、特別なプランを提案するなど工夫を凝らす。結婚式がどこまで回復するのか注目したい。