連載・特集

2020.10.13みすず野

 そうだろうな、と思わせる統計が出た。総務省の家計消費状況調査によると、コロナ禍のことし5月時点で、2人以上世帯のネットショッピング利用率が50・5%となり、初めて5割を超えた。その支出額は1万5873円(前年同月比16・5%増)◆家電、家具、食品、衣類が大きな伸びを示した。野村総合研究所の生活者1万人調査でも、ネットショッピング利用率は58%で、20~30代に限ると8割に達した。このネット通販、60代でも利用率はかなり高く、将来は高齢の「買い物弱者」(車の運転が難しいなど)にとって、大きなものとなりそうである◆ネット通販はさらに使いやすく、商品も充実するにちがいない。そう考えると、いま隆盛を極める郊外型の超大型ショッピングセンター、10年後も安泰とは言えまい。コンビニも利便性に優れるが、基本的には車の運転ができないと行けない。近くの既存商店は姿を消している◆では、ネット通販に課題がないかというと、配送の壁がある。宅配便の取り扱いは飛躍的に伸びてきたとはいえ、ドライバーの確保が追いつかない。時間指定など過剰な要求にも応えてゆけないだろう。