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塩尻・チロルの森閉園 観光・経済への影響懸念

閉園発表から一夜明けた29日、定休日の園内では従業員が施設整備に当たっていた
 塩尻市北小野の信州塩尻農業公園・チロルの森が11月29日の営業を最後に閉園すると発表されたことを受け、市内の観光・経済関係者の間には動揺が広がった。市内で数少ない観光施設の一つであるだけに、閉園後の施設の扱いがどうなるかなどを心配する声も上がった。
 市観光協会の小嶋正則専務は「市内でも大型の観光施設であり、一緒になって市内観光促進を図ってきただけに残念」と肩を落とした。塩尻商工会議所の篠原清満専務は「間接的に市内経済への影響がないか懸念している」と語った。  公園内のレストラン、直売所など4施設は市の所有だ。施設を管理している第三セクター・信州ファームの社長を務める米窪健一朗副市長は、閉園後は各施設も「休止せざるを得ない」との考えを示した。同園を運営するファーム(愛媛県西条市)は親会社のワールドインテック(北九州市)に10月1日付で吸収合併される予定で、同社が閉園後のチロルの森をどう処遇するかを「注視していきたい」と話した。  チロルの森が定休日だった29日、従業員たちは静かな園内で、施設整備や動物の世話などを続けていた。閉園を知った市民から「冬期休園ではなく本当に閉園するのか」といった問い合わせが数件寄せられたという。  社員12人を含む従業員25人には、ファームが全国で運営するレジャー施設への異動などが今後打診されるが、地元出身者も多く、応じるかどうかを決めかねる人もいるとみられる。安川正雄副支配人は「多くの来園者の協力があってやってこられた施設。最後までしっかり憩いの場を提供していきたい」と話した。