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塩尻のチロルの森11月で閉園 コロナ直撃で来場者激減

多くの子供たちに人気だった動物ふれあい広場(8月16日)

 塩尻市北小野の信州塩尻農業公園・チロルの森を運営するファーム(愛媛県西条市)は28日、チロルの森を11月29日の営業をもって閉園すると発表した。平成11(1999)年の開園以来、オーストリア・チロル地方をモチーフにした総合テーマパークとして好評を得てきたが、レジャーの好みの多様化などに伴い来場者数減少が続いていた。新型コロナウイルスによる観光需要低迷が決定打となり、運営継続が困難との判断に至った。

 72ヘクタールの広大な敷地にアルパカなど多彩な動物の飼育施設や各種遊具、レストランなどを設けている。開園当初は年間延べ約37万人が訪れたが、20(2008)年度は10万人を下回り、昨年度は約6万6000人まで落ち込んだ。4・5月の臨時休園後も県外からの団体客が戻らず、月間来場者数は現在前年比7~8割減に落ち込んでいる。近年は赤字続きで、ファームグループ内でも支えきれなくなっていた。
 従業員25人については、ファームが全国で運営する同様のレジャー施設への異動などを打診している。ファームは10月1日付で親会社のワールドインテック(北九州市)に吸収合併され、閉園後のチロルの森の処遇も委ねられるが、跡地利用などは「白紙」(チロルの森)だという。
 安川正雄副支配人は「まずはこれまで利用していただいた多くの方に感謝したい」と語り、閉園前に感謝を伝えるイベントなどを開きたいとの意向を示した。