地域の話題

御嶽山噴火から6年 王滝で犠牲者追悼式

追悼式で献花し手を合わせる野口弘美さん(代表撮影)

 58人が亡くなり、今も5人の行方が分かっていない平成26(2014)年9月の御嶽山噴火から丸6年となった27日、王滝村の松原スポーツ公園で犠牲者追悼式が営まれた。遺族や地元関係者ら65人が噴火時刻の午前11時52分に黙とうをささげて冥福を祈るとともに、火山防災への誓いを新たにした。

 追悼式は同村と木曽町が主催した。実行委員長の原久仁男・木曽町長は「噴火災害から6年を迎えたこの日にあらためて人命の安全を第一に考え、火山防災対策にまい進することを固く誓う」と力を込めた。
 王滝村は今夏、噴火後初めて王滝頂上への立ち入り規制を解除した。木曽町の剣ケ峰には2年前から登頂できるようになっている。阿部守一知事は「二つの頂きに立てるようになったことは復興への第一歩」と述べた。
 噴火災害で夫の泉水さん=当時(59)=を亡くした野口弘美さん(62)=安曇野市=は「空を見上げながら毎日『ごめんね』と言っています。なんで一緒に行かなかったんだろうって」と話していた。今月13日、紅葉を楽しむために登山していた泉水さんに見てもらおうと、慰霊碑の周りにモミジの苗を5本植えたばかりだ。式典の前に生育具合を確かめた野口さんは「もう紅葉が始まっている」と目を細めていた。
 新型コロナウイルスの影響で式典の規模が縮小され、参列者は昨年の半分以下だった。遺族や行方不明者の家族が代表して行う「遺族の言葉」の発表もなかった。