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満願寺と自然に触れる 安曇野で現地見学会

 安曇野市豊科郷土博物館は27日、同市穂高牧の満願寺と、信仰によって守られてきた周囲の自然について学ぶ現地見学会を開いた。同館で開かれている企画展「満願寺展Ⅰ 描かれた満願寺とその自然」の関連企画で、参加した19人は現存する文化財や豊かな自然を通して、かつて参拝者でにぎわった満願寺の姿に思いをはせた。

 本堂から約200メートル南の駐車場に集合し、学芸員の松田貴子さんと原明芳館長の案内でこけむした参道を登った。明治25(1892)年に描かれた絵図と見比べながら進み、原館長が参道途中の仁王門に掲げられている「救療山」の文字について「(満願寺の山号である)栗尾山と同じ読み方をする。人を救うという思いが込められた」と解説すると、参加者は感嘆の声を上げて熱心にメモを取った。ツリフネソウやタデなど花を咲かせた植物などにも目を留め、積極的に質問していた。
 池田町会染の矢口一男さん(68)は「地域で大事な役目を果たしている寺だと分かった。同じように地域で信仰されていた(松本市波田の)若澤寺跡にも行ってみたくなった」と目を輝かせていた。