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県災害支援部隊 10月始動 塩尻で訓練 松本など4消防合同

 近年増加している台風などの風水害や、それに伴う土砂災害などで迅速な救助を行うため、県内の松本、長野、上田、飯田の4消防局・消防本部の合同による「県土砂・風水害機動支援部隊」が10月1日に運用を開始する。土砂などを取り除ける重機やベルトコンベヤー、救命ボートなどを使った高度な救助を可能とする部隊で、台風や大雨で災害が発生した場合の円滑な救助活動が期待される。

 24日に支援部隊の合同訓練が塩尻市の塩尻消防署で行われ、4月に同署に配備された重機を使った訓練が実施された。隊員約30人が参加して、重機の操作や連携した救助活動を訓練した。
 支援部隊は消防庁が平成31(2019)年から全国各地に創設を求めており、長野県には今年4月、同庁から重機と運搬用のトラック各1台が無償貸与された。重機は土などを取り除く「バケット」や樹木などを切断できる「カッター」、障害物を挟める「フォーク」、コンクリートなどを粉砕できる「ブレーカー」の4種類の機能を持つ。2台は塩尻消防署に配備され、部隊内の「特殊装備小隊」として任命された同署員9人が半年間訓練を重ねて、操作方法をマスターした。
 松本広域消防局の塩原久典局長は「異常気象が常態化してきた今、救助を強化するための部隊になる。運用開始に向けて万全を期したい」と話している。
 支援部隊は自治体などの要請を受け、県内外への出動を想定する。重機を活用する特殊装備小隊は松本広域消防局管内で弾力的に運用されるほか、要請を受けた被災地に出動する。