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会田神明宮の大常夜燈 コロナ終息願い毎日点灯へ

今秋の例大祭から毎夜点灯を復活させる会田神明宮の大常夜燈を見上げる大塚宮司

 松本市四賀地区の会田神明宮が今秋、境内入り口に立つ石造の「大常夜燈」の毎夜点灯を始める。幕末の安政4(1857)年に氏子や周辺集落が協力して建立した高さ約4・4メートルの左右一対の常夜燈は、近代以降の電灯普及に伴い使われなくなり、ここ100年間明かりがともされていないという。新型コロナウイルスの影響で今秋の例大祭では勇壮な舞台奉納が中止となる中、地域住民が団結してコロナ終息を願う「希望のともしび」として復活させる。

 大常夜燈は、高遠の石工集団が手掛けたと推定される。細く湾曲した優美な本体の内部に電灯を仕込み、日没後から一晩中点灯させる。例年奉納行事が行われている秋季例大祭宵祭りの10月第1土曜日の3日にともし始め、本祭りの4日に氏子総代を交えてお払いの神事を行う予定だ。
 大常夜燈の復活については、神明宮がかねてより計画を温めていて、当初は来年初頭の開始を考えていたが、コロナ禍を受け氏子総代だけでなく近隣住民からも「善は急げ」と背中を押されたという。
 大塚利彦宮司(78)は「氏子を含めて今まであまり存在が意識されなかった大常夜燈だが、今回の献灯を通じて地域の安寧を願った建立当時の住民の思いに立ち返りたい」と語り、「毎夜、地元を照らす大常夜燈のある光景が、はやり病を乗り越える"新たな日常"のシンボルとなれば」と願っていた。