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薮原の旧藤屋旅館にギャラリー 木曽の美術拠点に

 木祖村の薮原宿にある旧藤屋旅館にギャラリーができた。テラスも設けられ、アートを楽しみながらテーブルでくつろぐことができる。芸術祭「木曽ペインティングス」の実行委員会の取り組みで、「木曽の美術の拠点となり、住民も楽しめる場になれば」と期待する。来年度からの本格営業を前に22日、延べ10日間のプレオープン展示が始まった。

 額縁の産地にちなんで「日曜画家の村」を宣言する木祖を「真の画家の村にしよう」とするプロジェクトの一環だ。空き家となっている同旅館を、芸術家が寝泊まりしながら創作活動できる「シェア(共用)アトリエ」にしようと4月から整備が進む。今回はガレージをギャラリーに、駐車場をウッドデッキのテラスに改修した。
 空間クリエーターで、プレ展示の参加作家でもある山下勝彦さん(44)=木曽町=が改装を手掛けた。「宿場のギャラリーとして江戸情緒を演出した。観光客にも喜んでもらえるのでは」と話す。しっくいの壁にひび割れを施したり、建具に無垢の風合いをあしらったりと、ギャラリーそのものが作品だ。
 実行委の代表を務める画家・岩熊力也さん(51)=木曽町=は「地域に根差したアート活動が一つの形になった」と喜ぶ。ギャラリーにはオリジナルグッズも豊富に並ぶ。岩熊さんは「木曽唯一のミュージアムショップ」と来場を呼び掛けている。
 プレ展示には木曽在住のアーティスト7人が創作を並べた。25~27日、10月2~4日、同6~8日の午前11時~午後5時。