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安曇野にクロゲンゴロウ 成虫発見は90年ぶり

 安曇野市の国営アルプスあづみの公園堀金・穂高地区で19日、水生昆虫を探す催しが開かれ、市版レッドデータブックで「絶滅危惧Ⅰ類」に分類されている「クロゲンゴロウ」の成虫が発見された。昆虫愛好家・斉藤雄太さん(37)=安曇野市穂高北穂高=などによると、市内のクロゲンゴロウ(成虫)の発見記録は約90年前を最後に途絶えていた。

 クロゲンゴロウ(成虫)の体長は2・0~2・5センチで、本州から九州に分布し、浅い池や沼、湿地、水田、緩やかな流れの水路などに生息している。全国的にも見られる場所が減っており、環境省のレッドリストでは「準絶滅危惧」となっている。
 国営アルプスあづみの公園堀金・穂高地区では今年7月にクロゲンゴロウの幼虫が見つかっている。同公園は19日に「魅惑のゲンゴロウ探し」を開催し、親子連れなど17人が、公園職員らと園内の水辺で水生昆虫を網ですくい上げ、クロゲンゴロウを探した。
 見つかったクロゲンゴロウは1匹で、斉藤さんが捕獲した。斉藤さんによると、園内には肉食性のクロゲンゴロウの餌が豊富で、生き残っていた場所から飛来した可能性がある。「昔ながらの環境が残っていることもよかったのでは」としている。
 催しではクロゲンゴロウも含めて4種類のゲンゴロウが見つかった。母親と参加した一之瀬海ちゃん(6)=安曇野市アルプス認定こども園年長=は「全部楽しかった」と話し、クロゲンゴロウを観察していた。