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ミュシャの世界華やかに 松本市美術館特別展きょう開幕

華やかな作品が並ぶミュシャ展

 19世紀末~20世紀初頭に欧州で起こった芸術様式、アール・ヌーボーの時代を代表するチェコ出身の芸術家アルフォンス・ミュシャ(1860~1939)の特別展「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ-線の魔術」(松本市美術館など主催)が19日、松本市美術館で始まる。没後80年を経ても世界中で愛される華やかで繊細な作品をはじめ、背景への理解を深める美術品コレクション、影響を与えた後世のアートなど計約250点から多彩な魅力を紹介する。11月29日まで。

 鉄道会社の観光ポスターとして制作された「モナコ・モンテカルロ」など、柔らかな描線の女性像に植物や星などの装飾を組み合わせたり、円環モチーフをあしらったりした特徴的な石版ポスターが数多くそろう。ミュシャの影響が反映された後世の作品には、明治期の日本の文芸誌の挿絵や現代の漫画も並び、松本市出身の画家・一條成美(1877~1910)が手掛けた雑誌表紙絵2点もある。
 18日にオープニング式典と関係者向けの内覧会が開かれ、担当学芸員の大島浩さんは「ミュシャの原点と、世界のアート史に与えた影響力を見てもらえれば」と話している。昨年東京から始まった巡回展で、同館では来年4月から1年間を予定する大規模改修工事に伴う休館前最後の特別展となる。問い合わせは市美術館(電話0263・39・7400)へ。