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松本平を美食の街へ 「シンシュラン」結成

 松本地方のさまざまな飲食店の料理人や食材の生産者、消費者の有志がこのほど、「信州の食文化の発展」を目的に互いの技術や知恵を教え合う新たなプロジェクトグループ「シンシュラン」を結成した。スペインにある「世界一の美食の街」で学んだ郷土愛や探究心をヒントに、松本市神林に活動拠点・セントラルキッチンを設けて「松本平を世界一の美食の街へ」を合言葉に活動を本格化させる。

 「シンシュラン」は、「信州」とレストランを格付けするミシュランガイドの「ミシュラン」を合わせた造語だ。そばやフレンチ、中華などの料理人、和・洋菓子の職人、セロリやネギを作る農家、ジビエ肉加工業、経営コンサルタントなど賛同する県内外18人で結成した。
 新拠点はJA松本ハイランド神林支所裏手の農産物加工施設だった広さ約100平方メートルのスペースで、共同購入した蒸気発生装置付きオーブンや真空包装機などの業務用調理機具・備品を備える。会員同士が食材の持ち味を生かした調理法や地域活性化策を学び合うほか、料理人と消費者の目線から販路を模索中の農畜産物の特産化にも貢献したいという。料理人のレベル向上だけでなく多分野の連携による新メニューやおせちなどの開発、「一日限りのレストラン」なども企画する。
 3年前から食を通じた松本平の活性化を模索し、今年1月に有志でミシュランの星付きレストラン数が人口比率で世界一多いスペインのサンセバスチャンを訪問した。地元シェフらと交流して世界中から得た技術を仲間と教え合うなど約40年かけて美食の街に育て上げた歴史を学び、グループ結成のヒントにした。
 代表の歯科医・犬飼健さん(51)=松本市蟻ケ崎5=は「3者が横でつながって松本平を盛り上げ『松本平に行けばおいしいものがある』という街づくりにつなげたい」と意欲を見せる。問い合わせは広報・塙和貴さん(電話090・6254・5225)へ。