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秋祭りも3密回避で縮小 山車や舞台の曳行は中止

浦安の舞を奉納する子供たち(竹渕諏訪社)

 中信地方で11月まで行われる各地の「秋祭り」が今年は様変わりしている。住民同士の絆を深める神社の祭りも、新型コロナウイルスの感染予防で「3密」(密閉、密集、密接)を避けるため、多くが神事のみとなっている。縮小を余儀なくされる中でも、舞の奉納は続け、山車を境内に飾るなど伝統を絶やさず、できる範囲で実施する動きもある。

 今秋は山車や舞台の曳行や子供みこしが中止という例が目立ち、氏子や住民から「仕方ないが、さみしい」との声が聞かれる。
 松本市寿北6の竹渕諏訪社では12、13日に例大祭があったが、舞台の曳行を取りやめ、境内の露店も並ばなかった。こうした中でも、小学5年生の女子を中心とした恒例の「浦安の舞」は行うことにした。舞の奉納と神事は一体との思いからで、練習では窓を開け放ち、「密」を避けて取り組んだ。12日夜には児童、生徒が4人ずつ舞い、コロナの収束を願った。見守っていた氏子総代会長の竹渕豊さん(68)は「中止になったことも多いが、神々しい姿が見られてうれしい」と喜んでいた。
 松本市波田の三神社は20、21日に例大祭を予定している。山車の曳行は中止したが、20日夜には境内に修理を終えた山車を展示し、ライトアップをする。若衆でつくる「三神社祭り青年」の役員・百瀬裕紀さん(31)は「子供みこしや露店がなく、かなり縮小したが、続いてきた祭りを絶やさず、来年につなげたいとの思いがある」と話している。

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