地域の話題

愛煙家まとめ買い控えめ たばこ税が10月に増税

 たばこ税が10月1日に増税されるのに伴い、メーカー各社は同日に紙巻きや加熱式たばこを値上げする。紙巻きの場合、増税分は1箱(20本入り)当たり20円程度だが、コスト高などを背景にそれ以上の価格改定を行うところが多い。改正健康増進法の施行に加え、新型コロナウイルス感染拡大により飲食店など自宅外での喫煙機会が減少しており、愛煙家による増税前のまとめ買いの動きはいつにも増して静かだ。

 日本たばこ産業(JT)は、紙巻きたばこ136銘柄、加熱式たばこ48銘柄などを価格改定する。1箱50円の値上げになるものが多く、紙巻きではセブンスターが510円から560円になる。メビウスも490円から540円と、初めて500円台になった。JTのIR広報部は値上げ幅について「販売数量減で1箱当たりのコストは上昇が続いており、増税以上の値上げをお願いする形になった。安定供給や喫煙環境の向上につなげさせていただく」とする。
 増税に向けて、大手コンビニエンスストアの中には、店舗に増税を知らせるポスターを張り、カートン販売の予約票を置くところもある。ただ、総合スーパーを運営するイオンリテールなどは特別な販売促進活動は予定していないといい、松本地方では小売店側の動きは全体的に控えめとなっている。
 松本市内にあるたばこを扱うある商店は、自動販売機に10月からの新価格を伝えるシールを貼るなどして告知を進める。なじみ客に値上げを伝えると、吸える場所が減り、コロナ禍で生活にゆとりがないなどの理由からまとめ買いの話にはあまりならないという。店主は「これだけ高くなると、吸う人も売る側もいつまで続けられるか」と嘆いていた。

連載・特集

もっと見る