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ドローンで御嶽山に物資運搬 王滝で実証実験開始

おんたけ2240スキー場で始まったドローンによる運搬の実証実験
 小型無人機・ドローンで荷物を運搬できるかどうかを調べる実験が27日、王滝村のスキー場「おんたけ2240」で始まった。ドローンを使って御嶽山の山小屋に荷物を運ぶサービスの実用化を目指す。
 実証実験はドローン運用システムの研究や開発を手掛けるブルーイノベーション(東京)が主体となり、王滝村のアルプスドローン空輸(千村格社長)などの3社で実施する。標高差のある環境下での実験を重ねながら飛行データを蓄積する。  スキー場の駐車場に離発着場所を設け、ゲレンデ内に設けた3カ所の着陸地点との間で実験を始めた。当面は重さ3キロ程度の荷物の運搬から始め、11月までの実験期間内で、1回約30キロの物資の運搬もテストする。  離陸時以外は、事前に組んだプログラミングとGPS(衛星利用測位システム)を用いた自動飛行だ。ドローンは上空で着地地点のマーカー(印)を認識して着陸する。  ヘリコプターによる荷上げを補完する位置付けだ。自動体外式除細動器(AED)や医療品など、緊急物資の運搬も視野に入れる。御嶽信仰の信者らの荷を背負う「強力」でもある千村社長は「強力の後継者も育っていない」と、物資を登山者に提供できない山小屋が出かねない現状に危機感を示しながら「ヘリや強力との役割分担ができれば」と期待している。  来夏には軽い荷物の運搬の実用化を目指す。令和5年をめどに30~50キロの荷物を運べるようにしたい考えだ。