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紙の観客でにぎやかに 松川・すずの音ホール

観客の間隔を空けるため立て掛ける「紙のお客さま」
 松川村公民館は、新型コロナウイルス感染防止のため、今年3月から開催を控えていた主催イベントを10月に再開する。再始動を前に、感染対策として観客席に設ける「空席」を埋めるため、多くの利用者に呼び掛けて紙に観客の姿を描いてもらうことを計画した。「紙のお客さま」が約8カ月ぶりとなるイベントを盛り上げる。
 イベントの会場となるすずの音ホールは、長期間のイベントの中止や休館で利用者が大幅に減った。足が遠のいた人たちに戻ってきてもらい、再び楽しい時間を過ごしてほしいという願いを込めた。  紙の観客は、等身大になるように縦60センチ、横45センチの大きな厚紙で作る。顔と上半身を描き、座席に立て掛けると実際に人が腰掛けているように見える。  すずの音ホール窓口で紙を配布しており、希望者は持ち帰って仕上げて提出する。村民に限らず誰でも無料で参加できる。ホールには可動式の座席198席があり、うち空席を設ける99人分の紙の観客を募集する。  再始動の第1弾となるイベントは、10月2日午前10時半から開くピアノとフルートのミニ音楽会「朝のひとときコンサート」だ。続いて10月11日午後2時から、著書『こども六法』について語る山崎聡一郎さんの講演会を予定している。  新型コロナの影響ですずの音ホールでは、村民になじみがある恒例行事がすべて中止となった。製作に参加してもらうことで、イベントの再開を知り、再び文化に関心を持ってほしいという願いがある。村社会教育課の統括課長補佐・丸山明貴子さんは「"満席"にして再び皆さんの笑顔があふれるように、対策と工夫を凝らして楽しみの場をつくりたい」と話している。