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ちひろ作品ネットで鑑賞 SNS活用し「エア美術館」

ちひろ作品を自宅で楽しめるSNSの画面

 松川村の安曇野ちひろ美術館は、インターネット上で作品を鑑賞できる「エア美術館」を開いている。新型コロナウイルスの影響で外出しにくい中でも作品の魅力に触れてもらおうと、美術館の新しい楽しみ方に工夫を凝らしている。

 エア美術館は、公式ホームページに掲載されているSNS(会員制交流サイト)のインスタグラムやブログを通じて、収蔵作品の紹介やワークショップの開催をしている。
 企画の一つ「お気に入りの作品」は、村内と東京都内にあるちひろ美術館の学芸員らスタッフ20人が、絵本画家・いわさきちひろ(1918~74)の作品を一人一つずつ選び、思い出やエピソードを添えてリレー形式で紹介している。閲覧者からは2000件以上の反応が寄せられている。
 館内の「3密」を避けるために中止した催しもネット上で実現させた。学芸員が作品を解説するギャラリートークは、動画を使いナレーションで作品を紹介している。開催中の「ショーン・タンの世界展」に関連したワークショップも開いており、作品を描いて投稿することができる。
 安曇野ちひろ美術館は感染拡大防止のため4月中旬から2カ月間休館し、ネットを活用した美術鑑賞を模索していた。7、8月は例年夏休みを利用して来館する人が多いが、今年は半減した。
 20日に、公式ホームページ内に特設サイト「おうちで楽しむちひろ美術館」を開き、恒常的にちひろ作品を見られるようにした。七つの言語を使い、世界にも発信する。
 広報・宗像仁美さんは、エア美術館の予想以上の反応に驚き「作品は見てもらうことに意味がある。観賞方法の選択肢を増やし、来館できる人、できない人の双方が楽しめる工夫をしていきたい」と話している。