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火伏せの神・秋葉社の祠を新調 塩尻市宗賀平出の住民有志 

 塩尻市宗賀平出の住民有志が今月、地元の秋葉社の祠を新調した。火伏せの神として長年信仰されるが、風雨による傷みが進んでいた。3月には同じく老朽化した鳥居も新調しており、向こう40、50年と信仰の対象が地域に根付き続けるよう装いを新たにした。

 比叡ノ山の一角に立つ秋葉社で、ささやかな鳥居と祠が住民の手により祭られてきた。鳥居も祠も老朽化していたことから、地元のビワ温圧療法師・米田泉さん(64)や仲間ら有志が両方の新調を企画。高さ約1メートル、トタンぶきの新しい祠を宮大工に頼んだほか、鳥居は自分たちで材料を担ぎ上げて現地で造った。いずれも耐久性に優れたヒバ材を使い、塗装するなどして仕上げた。
 平出一帯は民間信仰が盛んな土地として知られ、小さな祠や鳥居が複数存在する。それぞれ少数の世帯や常会単位で管理しており、継承には住民の思いが不可欠という。
 今回の一連の作業では不思議なことが起こった。鳥居にかかった大木の枝を払ったところ、断面から人の笑顔のような模様が現れたのだという。米田さんは「きっと神様も喜んでくれたのだろう」と目を細めていた。