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豊科近代美術館の高田博厚展 彫刻に寄せたピアノ曲披露

高田博厚が手掛けた曽祖父の肖像を見つめる在也さん(右)
 安曇野市豊科の市豊科近代美術館で開かれている彫刻家・高田博厚(1900~87)の生誕120年を記念した企画展「パリと思索と彫刻」で、高田の親友だった詩人・高橋元吉(1893~1965)のひ孫に当たる高橋在也さん(40)=千葉県=が企画展のために制作したピアノ曲が会場の一角で流されている。会場には高田が手掛けた元吉の肖像彫刻も展示されていて、彫刻からひらめきを受けた音楽とともに鑑賞することができる。
 高橋元吉は武者小路実篤や萩原朔太郎とも交流があった詩人で、前橋市で書店兼ギャラリーを営んでいた。高田とは高田が30歳の時にパリへ留学する頃から交友を結び、高田は晩年まで前橋のギャラリーで毎年、展覧会を開いていたという。  ピアニストの在也さんは、これまでも高田の彫刻から受けた印象を基にした楽曲を制作している。今作のタイトルは「morning dew(朝のしずく)」とした。「夜明けのしずくが心に落ち、静かに波紋を生み出すイメージ」といい、ゆったりとしたリズムの曲調となっている。  妻の麻伊さん(33)とともに企画展の会場を巡った在也さんは、高田の手掛ける肖像について「遠くを見ているようでいて、瞳にさまざまな感情が見える。生きている人を前にしているような親しみが湧く」と話していた。  高田の彫刻や絵画約150点が見られる企画展は31日まで。午前9時~午後5時で月曜休館。入館料は520円(大学生と高校生310円。中学生以下と市内在住の70歳以上は無料)。問い合わせは豊科近代美術館(電話番号0263・73・5638)へ。