地域の話題

鳥居峠の最高地点に石標2基設置 解散した木祖のNPOが足跡残す

 木祖村で観光ガイドや自然体験などの事業を10年にわたって展開し、今年2月に解散したNPO法人「木曽川・水の始発駅」の関係者が、木祖村・塩尻市境にある中山道・鳥居峠に石標を2基設置した。建立場所は、これまで目印がないために分かりにくかった街道の最高地点「標高1197㍍」のポイントだ。理事長を務めた湯川喜義さんは「NPOの足跡を残すと共に、峠の存在を明確にすることができた」と喜んでいる。

 石標は高さ約1㍍で、旅行者に分かりやすいように「鳥居峠 標高1197㍍」と大きく刻んだ。外国人旅行者のために英語表記も添えた。鳥居峠は薮原宿と奈良井宿の間にあり、峠歩きと宿場の散策を楽しむ旅行者らが大勢訪れるが、これまでは最高地点と分からずに通り過ぎてしまう旅行者も多かったという。
 江戸幕府が五街道の一つとして整備し、江戸と京都を結ぶ重要な道として栄えた中山道の難所で知られた鳥居峠に、峠の名が刻まれた碑が初めて建った。NPOの設立初年度から5年間理事長を務めた澤頭修自さんは「数百年にわたって人々が行き交った峠の歴史に象徴的なものを残すことができた」と安どし、後世の人々に伝える石標となることを願っている。
 NPOの解散後に残った会計残金に、湯川さんと澤頭さん、副理事長を務めた柳川浩司さんの3人が資金を出し合って建てた。峠の薮原側の入り口に当たる石畳の遊歩道上部には、小ぶりの石標を設置した。