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山形の通勤通学バス増発 乗車人数抑え3密回避

朝夕の各1便が2台体制となるアルピコ交通山形線

 山形村内と松本市深志1の松本バスターミナル(BT)を結ぶアルピコ交通の路線バス・山形線の朝夕の各1便は20日から来年3月末まで、使用するバスを1台ずつ増やして2台体制で運行される。村による新型コロナウイルスの感染拡大防止策で、増発の経費は村が負担する。通勤や通学で一定の利用がある便の1台当たりの乗車人数を抑えて"3密"状態を回避する。

 上大池の「車庫前」停留所を午前6時52分に出発する便と、松本BTを午後6時20分に出る便で使うバスを2台にする。
 増発便には、村民だけが乗るようにする。午前は松本市に入ってすぐの「臨空工業団地」停留所まで増発便が車列の前を走って村民を乗せ、松本市内に入ってからは降車しかできない。午後は村民が増発便に乗るよう松本BTで誘導し、松本市内の停留所では乗車を受け入れず、「臨空工業団地」停留所からは降車専用とする。
 増発便は、村がアルピコ交通に運行を委託する形で、131日分の運行委託料638万円は国の地方創生臨時交付金で賄う。関連の本年度一般会計補正予算は6日の村議会臨時会で可決された。
 村がアルピコ交通に依頼し、7月中旬の平日4日間で行った調査では、午前の便に最大37人が、午後の便に最大23人が乗っており、通勤や高校生の通学を中心に一定の利用がある。同社松本営業所は「通常、朝夕ともに30人程度が乗る。増発は"密"の回避につながる」とみる。
 村は松本市と結ぶ公共交通として山形便を重視しており、定期券や回数券を買った村民には代金の半分を補助している。"3密"の状態を避けるための増発は、村議会からの要望やアルピコ交通の提案を受けた。担当の村企画振興課は「乗車環境が"密"になる環境の解消につながれば」と期待している。