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梓川中学校3年生・稲越晴香さん人命救助

 松本市の梓川中学校3年生・稲越晴香さん(14)はこのほど、用水路に落ちて動けなくなっていた80代男性を救助した。男性はその後、松本広域消防局が病院に搬送。けがをしていたものの、大事には至らなかった。同局は稲越さんの勇気ある行動をたたえ、感謝状を贈った。

 稲越さんは7月1日夕方、自転車で友人宅に向かう途中で、用水路の集水升内で膝まで水に漬かり、背面の板に寄りかかっている男性を発見した。休憩中だと思い「こんにちは」とあいさつすると、男性が何か話しかけてきた。田んぼの中に男性の帽子や荷物が落ちているのが見えたため、稲越さんは「けがをしているのかも」と自転車を止めて話を聞き、救助を求める男性の手を引いて引っ張り上げた。男性の荷物や帽子も拾って手渡し、無事を確認してその場を離れた。
 翌日、男性の妻が学校を訪ねてきた。男性は搬送先の病院であばら骨が折れていたことが分かり、妻は「水量も多く、あのままだったら流されていたかもしれない。命の恩人」と感謝していたという。
 学校では保健委員長を務める稲越さん。表彰を受け「たまたま自分が通っただけ。ほかの人が通っても助けていたと思う」とはにかむ。「けがをしていると分からなかったので、その場を離れてしまった。もっと気の利いたことができればよかった」と振り返りつつ、「おじいさんが無事でよかった」と笑顔を見せた。

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