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七夕人形流しで厄祓い 松本・歴史の里で伝統行事

厄を移して流した七夕人形を見守る市民ら
 松本地方でかつて見られた、七夕人形に「けがれ」や「厄」を移し、川に流して祓う行事「七夕人形流し」が8日、松本市島立の市歴史の里で行われた。松本市立博物館が主催する松本まるごと博物館連携事業「まつもとの七夕2020」の一環で、集まった市民ら約10人が敷地内の用水路に色とりどりの七夕人形を流し、無病息災を願った。
 織り姫やひこ星をかたどった七夕人形で体をなでて厄を移し、願いを込めて水面に浮かべた。札幌市から旅行に訪れた北野愛実さん(9)=小学校4年生=は「天の川みたいできれい。家族と自分の健康を願った」と笑顔を見せた。松本市立博物館など、市内の博物館6館で来館者から事前に預かった七夕人形計700枚も流した。  新型コロナウイルスの影響で例年実施していたほうとうの振る舞いができなくなったため、七夕に込められている「祓い」に着目して初めて企画した。市立博物館の小原稔・事業担当係長(53)は「例年と同じことができないからこそ思い付けた。今後も続けられれば」と話していた。