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カワネズミいるかな 安曇野で生態調査

 清流にしか生息せず「幻の水中モグラ」と呼ばれるカワネズミ(トガリネズミ科)の生態を探るイベントが8日、安曇野市堀金烏川の県烏川渓谷緑地などで開かれた。市が事務局を務める里山再生プロジェクト(さとぷろ。)の一環で、市内の小学生や「さとぷろ。」関係者ら11人が参加し、カワネズミが出没しそうなポイントを巡り、ふんや食べ跡の有無を調べた。

 カワネズミはモグラの仲間で、体長は約20㌢。水中に潜って水生昆虫や魚を食べるが、生態はあまり知られていない。ダムやコンクリート堤防の建設に伴い生息域が狭まっているとみられている。
 学生時代にカワネズミを研究した農学博士でプロジェクトメンバーの市川哲生さんが講師となった。市川さんは渓谷緑地内で今月初めに、餌の魚を仕掛けてビデオ撮影したカワネズミの貴重な映像を参加者に見せた。その後実際に撮影ポイントの小川に行き、ふんを残した水辺の石に身をかがめてにおいを確かめた。穂高有明の若林謙一さん(70)は「エビやカニのような独特のにおい。実際に見てみたい」と興味を寄せていた。
 ワサビ田の湧水が流れている穂高川右岸の早春賦歌碑近くの川も調査し、生息環境に適していることを確かめた。
 同イベントは、里山の魅力を共同で調査する「里山の魅力探検隊」と題した「さとぷろ。」企画の第1弾。今後も昔の山道などをテーマにイベントを開く計画だ。

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