政治・経済

筑北村が災害時に濃厚接触者専用の避難所準備

7月の大雨の際に開設された村の指定避難所。感染対策のため職員が避難所内の消毒作業を進めた

 筑北村は、新型コロナウイルス感染防止対策の一環で、感染者と接触のあった濃厚接触者専用の避難所を、災害時に開設する準備を進めている。村の指定避難所とは別の避難施設を非公開で設ける予定で、症状のない避難者の安全確保、感染者や濃厚接触者のプライバシー保護につなげる。村独自の対策で、台風シーズンを前に態勢を整えたい考えだ。

 個室があり、トイレが複数ある施設を専用避難所の候補として複数用意しておく計画で、災害時は指定避難所と同時に開設準備を進める。村の案では濃厚接触者が避難する場合は、避難前に村に電話連絡をしてもらうよう呼び掛け、対象者のみに避難場所を知らせる。避難所では村の保健師が対応に当たる。
 県の避難所運営指針では、発熱などの症状がある人(濃厚接触者も想定)がいた場合、避難施設内で専用スペースを確保し、他の避難者との接触を減らす対策を求めている。車などでの避難も呼び掛ける。ただ、指針では、濃厚接触者が指定避難所に避難して来た場合、本人が申告をしなければ運営側も把握が難しい課題がある。
 村は、濃厚接触者が避難所に入る心理的負担が大きく、緊急時に避難をためらうことにつながる恐れがあると考え、専用の避難所の開設を検討し始めた。村総務課の青島彰さんは「コロナ禍の中でも少しでも安全安心な避難ができるよう努めていきたい」と話す。
 国の臨時交付金を活用し、近く、避難所対応に当たる職員の防護服や手袋といった感染予防品の備蓄も充実させる予定だ。県松本保健福祉事務所との連携も図っていく。

連載・特集

もっと見る