地域の話題

伊那木曽連絡道路の長期不通で高規格道路延伸に待望論

 記録的な大雨で複数の土砂崩落が発生した国道361号伊那木曽連絡道路は、木曽町日義の災害箇所が通行止めとなって7日で1カ月となる。県の調査で、広範囲に斜面が不安定化している恐れがあることが分かり、復旧には相当の時間がかかりそうだ。通行止めが長期化する中、地元では道路機能の抜本強化策として、県が9年前に休止した地域高規格道路延伸の待望論が高まっている。

 地域高規格道路は、おおむね60㌔以上の速度で走れる質の高い道路だ。伊那木曽連絡道路に関し、県は平成23(2011)年度の公共事業再評価で、現道が一定の機能を果たしているとして、木曽町日義の神谷ランプ橋までの整備で事業を「一時休止」した。車は、らせん状のランプ橋を使って、現道と行き来している。
 その現道で土砂崩落が発生し、国道19号との接続が断たれた。県道姥神奈良井線が、う回路となっているが、7月の雨ではこちらも通行止めとなった日があり、盤石ではない。
 木曽町の原久仁男町長は、現道の早期復旧を願いつつ「いつになるか見通せない」と長期化を覚悟する。崩落箇所の地盤の弱さはかねて心配していたといい「懸念が現実になってしまった。何としても延伸工事を再開してもらいたい」と願う。
 1日4000台以上が通行する幹線となっている中、木曽町を含む沿線自治体の改修促進期成同盟会も事業再開を要望している。県道路建設課は「地元要望が強いことは承知している」とする。今後の方針は未定だが、国が重点支援する「重要物流道路」への伊那木曽連絡道路の指定を求めており、指定されれば事業再評価の手続きに乗せる「きっかけにはなる」と説明する。
 一時休止前は、総事業費125億円で神谷ランプ橋から南宮神社前まで約3・5㌔(トンネル3カ所、橋7カ所)の道路を整備する計画だった=図参照。同課は仮に再開が決まれば、休止前の計画は「ベースになる」としている。

連載・特集

もっと見る