政治・経済

朝日で若手職員が模擬村政運営 村の近未来考える

村政のシミュレーションに参加する村職員

 朝日村の若手職員が、村によく似た架空の自治体の「課長」に扮し、事業の取捨選択や経費の捻出方法などを考えるゲーム形式の研修が5日、村役場で行われた。村が7月に始めた行政改革大綱の見直しに当事者意識を持って参加することや、村政を担う将来に備えて経験を積むことを促す考えで初めて実施した。

 「SIMULATIONあさひ2030」と銘打った。今春に村役場に入った職員を含めた係長以下の25人が参加した。
 人口約4000人の「えー村」の近未来を考えた。地方の中核都市に隣接し、葉洋菜を中心とした農業が盛んで観光施設があるという設定で、5年間を一区切りに設定した二つの期間を経て、令和12(2030)年までの村政を検討した。
 参加した全員を4グループに分けてそれぞれを村の組織に見立て、全員が役割を持つ「課長」に就いた。各課長が意見を出し合って出した結論を、別グループのメンバーが「議会」の役割で検証した。
 あるグループでは今後の社会保障費の増加に、効果が見込めない事業の廃止で対応した。業務効率化に向けた人工知能(AI)などの導入に前向きなグループは、その理由を「議会」に「人間がやるべき業務に集中できる」などと説明した。事業の廃止理由の質問にも応じた。
 「経済振興課長」になった企画財政課の上條裕馬さんは「これから直面するだろう課題の予行演習になる。決断と、議会への説明の難しさを感じた」と話した。
 行革大綱の見直しは14年ぶりで、村は多様化する村民ニーズに対応する村政のあり方を考える。全職員を対象にしたアンケートなどを通じて村の事務事業の"棚卸し"をする。小池貴浩副村長はシミュレーションについて「当事者意識を持ち、将来に備えて役場全体を見る考え方を養えれば」と期待していた。