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7月の塩尻市内 記録的大雨に 楢川中で平年の3.8倍

 塩尻市内の7月の雨量は、楢川中学校(奈良井)で890ミリを観測して同地点の7月の平均雨量(232ミリ)の3・8倍に達するなど、記録的な大雨だったことが市のまとめで分かった。楢川、北小野両地区など山間地域で顕著だが、11日には塩尻東支所でも1時間あたり最大35ミリを観測するなど各地で激しい雨に見舞われた。一方、短時間にまとまった雨が降った平成18(2006)年の7月豪雨と違い、ある程度時間をかけて降ったため、危機管理課は「雨量の割には被害が少なかった」と分析している。

 今年1~7月の総雨量は楢川中学校で1829ミリとなり、昨年1年間の1760ミリを既に上回った。塩尻消防署(広丘高出)では今年に入って875ミリの雨が降り、同じく昨年1年間の1069ミリに迫っている。いずれも7月の大雨が数字を押し上げた形だ。
 大雨警報や土砂災害警戒情報が市内で断続的に発表された7月前半は、特に記録的な雨量だった。例年だと7月1カ月間の平均雨量が100~200ミリ台で推移する中、300~500ミリが散見された。塩尻東支所、上小曽部浄水場、楢川中、木曽くらしの工芸館(木曽平沢)では1時間あたりの最大降水量が30ミリを超えた。
 一方、市内では倒木や路面の陥没、市道への土砂流出などがあったが人や住宅への目立った被害はなかった。楢川地区で甚大な被害を出した平成18年7月豪雨では、17~19日の3日間に贄川で433ミリを観測するなど短時間のまとまった雨が影響したが、今回は「一気に降らなかった点が幸いした」(同課)。市は今回の大雨の土木・農林関係の復旧費用を2730万円と見込んでいる。

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