地域の話題

「世界に誇れる」ちひろ美術館 日本博物館協会賞を受賞

日本博物館協会賞に選ばれた安曇野ちひろ美術館

 安曇野ちひろ美術館(松川村)とちひろ美術館・東京(東京都練馬区)はこのほど、「世界に誇れる美術館」として、日本博物館協会(東京都台東区)が新設した「日本博物館協会賞」の第1回受賞施設に選ばれた。両館は絵本画家・いわさきちひろ(1918~74)の作品を紹介するとともに、世界の絵本画家の作品を楽しめる「絵本の専門美術館」として先駆的な活動を行い、松川村の地域振興にも貢献していることなどが評価された。

 両館は「散逸しやすい」といわれる絵本の原画を「文化遺産の一つ」として価値を見いだし、これまでに世界34カ国の絵本画家200人以上の原画計約1万7700点を収集・研究・公開して、絵本文化を広めてきた。
 安曇野ちひろ美術館は、村が平成28(2016)年に同館北に整えた「トットちゃん広場」で、ちひろの世界観を表現するなど運営に協力している。松川中学校の生徒たちのボランティア活動を受け入れるなど健全育成にも力を入れている。
 広報担当の宗像仁美さんは受賞について「大変光栄。新型コロナウイルスの影響で美術館へ足が遠のきがちだが、受賞を励みに皆さんがより楽しめる活動をしていきたい」と話している。
 日本博物館協会賞は、協会創立90周年を機に今年創設され、第1回は会員約1200施設を含む全国の博物館からちひろ美術館と北名古屋市歴史民俗資料館(愛知県)が選ばれた。協会の半田昌之専務理事は「国内の表彰は建築や展示デザインなどが中心で、施設の活動自体が評価される賞はなかった」とし、「博物館の地道な日々の活動が一般の人に広まる機会にしたい」と話している。