地域の話題

旧木曽山林校舎を解体へ 「自慢の校舎」惜しむ声も

 木曽町内の県立2高校を再編統合した木曽青峰高校の発足に伴い、平成21(2009)年3月に閉校した旧木曽山林高校の校舎が来年度、解体される見通しとなった。木曽青峰が使う建物は残した上で、活用の見通しや耐震強度がない建物・施設を撤去する方向で、県教育委員会が計画を進めている。閉校から10年以上が経過した中、OBは思い出の校舎が姿を消すことを惜しみつつ「仕方がない」と受け止める。

 木曽山林資料館となっている部分を含めて、演習林管理棟と森林土木実習室は残し、管理棟、本館棟、相撲場などは撤去する計画だ。同窓会の拠点だった蘇水会館は、敷地内にある信州木曽看護専門学校が活用を希望しており、残す方向で協議している。
 本年度に解体撤去の詳細な計画を決め、来年夏すぎに工事に着手するスケジュールで検討が進められている。建物撤去後の跡地利用は決まっておらず、県教委は知事部局を含めた「部局横断で検討したい」としている。
 解体の方向となった建物施設のうち、最も古いのは本館棟と管理棟で、昭和37(1962)年に建設された。同窓会・蘇門会会長の千村稔さん(72)=木曽町新開=は、完成したばかりの校舎に入学した学年で「近代的で自慢の校舎だった」と懐かしむ。約60年を経て役目を終えることを「耐震性がないということだし、しょうがない」と受け止める。敷地内に複数ある碑は、学校の歴史を伝える存在として残されることを願っている。