連載・特集

2020.8.3 みすず野

 「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこに行くのか」。いつかどこかで聞いたことのあるフレーズだが、フランスの画家ポール・ゴーギャンの最高傑作と称される絵画の題名だ。ゴーギャンは、この大作になぜこのような哲学的な、祈りにも似たタイトルを付けたのか◆それはそれとして、コロナ禍を受けて仕事や生活がこれから変容する、とされるなか、私たちはどこに向かおうというのか、思い描いたり、疑いを抱いたりしている人は多い。一つはAI(人工知能)による業務の自動化だ。日本は先進国の中で自動化率が低いようで、コロナを機に企業が積極的に投資する可能性が高いという◆製造の現場をはじめ、物流、建設、卸小売り、金融・保険、サービス、行政、医療・福祉、情報通信に至るまで、ほとんど全産業がその対象。自動化するということは、一部を除いて手仕事がなくなり、最先端の高度な知識を持つ人材は求められるが、そうでない多くの人は...である◆AIに取って代わられる。ケイタイとネットが普及したころ、人と人のつながりが壊れると指摘された。もはやそのレベルではなさそう。

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