政治・経済

塩尻市の防災訓練 家庭で実施へ コロナ影響 外出自粛要請はせず

 塩尻市の小口利幸市長は30日の定例会見で、例年秋に予定する市民総合防災訓練の実施を本年度は見送り、代わりに「家庭防災訓練」を呼び掛ける考えを示した。新型コロナウイルス対策で大勢が一堂に会する機会を避け、個人や家族単位の訓練を促す。一方、7月に入り全国的な感染の再拡大が懸念されるが、今春のような公共施設の閉鎖や外出自粛の要請を行う考えは「現時点ではない」とも語った。

 家庭防災訓練は9月6日午前9時から行う。防災行政無線や緊急メールで地震を想定した訓練情報を一斉に流し、それぞれの場所で身を守る動作を1分間行ってもらう。姿勢を低く保ち、頭を守り、むやみに動かない流れを訓練する内容だ。併せて平時よりハザードマップの確認や災害時の役割分担を決める家族防災会議や、避難所までの経路の確認など「プラス1訓練」を促す考えで、概要をまとめたチラシを全戸配布する。
 例年は「防災の日」(9月1日)の前後に実施地区を替えながら総合訓練を開催し、本年度は大門地区で予定したが、毎年700人前後が参加する大規模行事であるため来年度に見送る。
 一方、コロナ禍における経済再開と社会的自粛との兼ね合いについては「何が大道なのか誰もが暗中模索の状態にある。政府は経済優先にかじを切ったのだろう」と述べた。
 県による県内の感染警戒レベル引き上げを受けて31日には市の対策本部員会議を開くが、踏み込んだ対策は見送るとし「窮屈を感じない形で、一人一人が自らの命を守る行動を引き続きお願いしたい」と呼び掛けた。