政治・経済

『安曇野市誌』編さんに着手 市教委が本年度 合併15周年で初

 安曇野市の歴史や民俗、自然、先人の業績などを総合的にまとめた『安曇野市誌』の編さんに、市教育委員会は市制15周年の節目となる本年度に着手する。平成17(2005)年に5町村が合併して以来初めての取り組みとなる。全体構想案によると、巻数は10~12程度で、令和7年度に1巻目となる「民俗編」刊行を目指す。インターネット上での公開や、小中学生向けの「こども版」も検討している。

 市誌編さんには、市民に郷土への理解を深めてもらうとともに、地域の連携や文化の向上を図る狙いがある。内容は自然編、歴史編、民俗編、資料編などを想定し、旧5町村の町村誌を踏襲しつつも、その後の調査や研究で得られた最新の知見を反映させる。
 現在、市民らが市域の歴史などを調べる際には、旧町村誌や郡誌などの既刊を重ね合わせて見なければならず、既刊の多くは内容が昭和末期から平成1桁までで終わっている。市誌の早期編さんが望まれる一方、予算が厳しい現状があるといい、構想案では10年で3~4巻の刊行を見込む。古文書や歴史的公文書を収集・保管する市文書館が編さんの拠点となる。
 市教委や学識者らでくる市誌編さん委員会の初会合が30日、市豊科交流学習センター・きぼうであった。松本市文書館特別専門員の小松芳郎さんが委員長に、安曇野市文化財保護審議会委員の倉石あつ子さんが副委員長に選任された。橋渡勝也教育長は「郷土への愛着や誇りにつながる大本となる資料が市誌だ。一歩ずつ進めていきたい」と話していた。
 委員会は年度内にあと2回開く。年度の後半には「民俗編」の調査に着手する。