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御嶽山VC景観に配慮 赤い屋根は地域と調和も

 御嶽山麓2カ所に整備されるビジターセンター(VC、仮称)の設計者が決まった。県が王滝口登山道7合目・田の原に「山エリア」を、木曽町は三岳に「里エリア」を整備する計画で、提案内容では、建物はともに平屋で赤い屋根が目を引く。景観と利用者に配慮した工夫が光る。

 県と木曽町がこのほど、設計者を選ぶ審査委員会を長野市内で開き、福岡市の1級建築士事務所「yHa architects(ワイエイチエイ アーキテクツ)」を選んだ。設計者の公募には92者の応募があった。
 同事務所の所属建築士で佐賀大学理工学部准教授の平瀬有人さんは「両施設の連続性が求められるプロポーザルだった」とし「屋根の赤色は登山者の視認性確保のために多くの山小屋に使われる色。麓の民家にも使われている色で、地域とも調和させた」と話す。
 両施設とも建物中央に大規模な階段を設けた。「山エリア」は御嶽山が望めるスペースで、登山者が装備を調えるための半屋外空間ともなる。御嶽山の石を入れた蛇篭を積み上げた壁も備える。「活火山への登山に際し、本物の溶岩を目にしてもらう啓発の意味もある」と平瀬さんは話す。
 両施設とも令和4年度の開館を目指している。

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