政治・経済

安曇野のシェア自転車 長時間が増

 安曇野市内を中心に電動アシスト付き自転車のレンタルと返却ができる「安曇野シェアサイクル」の本年度4~6月の利用台数が、新型コロナウイルスの影響で観光客が減るなか前年同期の実績を下回った一方で、2時間以上利用した割合は増えていることが分かった。実証実験に取り組む市観光協会は、「3密」を避けて自然を体感できるサイクリングの魅力が見直されてきているのではないかと分析している。

 シェアサイクルは市内と松川村、池田町の計16カ所のポート(駐輪場)で、15分単位で利用できる。4~6月の利用台数は247台で、前年同期の312台から2割ほど減った。一方で2時間以上の割合は前年同期の18・9%から35・2%へ16・3ポイント上昇した。その結果、台数の減少にもかかわらず収益は増えたという。
 市観光協会によると、市が4月下旬に公表した三つのサイクリングコース(1周21~32㌔・所要時間3~5時間)を走ったり、大通りに面していない隠れ家的なカフェを回ったりといった使われ方が目立つ。インターネットの写真共有アプリ・インスタグラムにシェアサイクルの写真を投稿するなど、PRを強化したことも長時間利用につながる一因になったとみている。
 観光協会は、サイクリングの途中に今まで以上に飲食店や商店などに立ち寄ってもらえるかが今後の課題だと考えている。担当者は「単に観光施設を巡る移動手段の一つから、サイクリング自体を楽しもうという考え方へと意識が変わり、長距離を乗るケースが増えた」と分析。「地域にお金が落ちるような案内を強化しつつ、穂高駅周辺にあるレンタサイクルも含めてもっと観光に使用してもらえるようにしていきたい」と話している。