教育・子育て

コロナで延期の中学校修学旅行 実現探る

 新型コロナウイルスの影響で、中学校は修学旅行の日程などの見直しを迫られている。松本地方と木曽地方では多くの学校が4月に旅行を予定していたが、休校となったため、秋以降に実施する学校が多い。ただコロナの第2波も懸念されるなど先が見通せない中、生徒たちの思い出となる大切な旅行を何とか実現させたいと、各校で検討を重ねている。

 「1カ月先の状況も分からない中、難しい対応を迫られている」。ある松本市立中学校の3学年主任の教諭は、頭を悩ませる。当初は4月に京都・奈良へ行く予定だったが延期になった。旅行を10月にずらし「京都や奈良は旅行が集中して『密』になる恐れがある」と、行き先を広島に変更する方針だ。この教諭は「修学旅行は、地元の仲間と過ごす大事な時間。いつも通りにはいかないが、生徒のためにできる限りのことをしたい」と話した。
 市民タイムスが松本地方と木曽地方の市町村立、組合立、国立、私立の全48中学校に取材したところ、45校が当初は京都・奈良に行く予定だった。このうち43校は行き先を変えずに、旅行を秋以降にずらすと答えた(7月10日現在)。
 宿泊日数は、多くの学校が当初予定通り2泊3日とするが、1泊2日や日帰りに短縮する学校も3校あった。近隣の県に行き先の変更を検討する学校もある。中止という学校はなかった。
 変更後の旅行の時期は、10月が27校と最も多かった。他の学校行事との折り合いや高校受験への影響を考えての判断という声が聞かれた。コロナの第2波を警戒して早めに実施したいとする学校がある一方、旅行が集中する時期を避けるために時間を置きたいという学校もあった。受験が一段落する3月に実施する学校も2校ある。
 特別支援学校では、5、6月ころに東京への旅行を予定していたが、県内に変更して秋に実施するなどの対応がある。
 文部科学省は、修学旅行はできる限り中止ではなく延期を考えてほしい旨を全国の教育委員会に通知している。木曽地方のある中学校の教頭は「修学旅行は中学生活の中でも思い出になる行事の一つ。どこかに連れて行ってあげたい」と話していた。