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昨年度・木曽郡内で猫34匹処分 慰霊式で供養「動物愛護」願う

 県木曽保健福祉事務所が昨年度に受け入れた猫は70匹で、34匹が飼い主が見つからず処分された。新しい飼い主を探して譲渡する取り組みが少しずつ進み、処分率は年々下がっているものの、依然として多くの命が途中で絶たれている。14日、木曽町福島の県木曽合同庁舎で慰霊式が営まれ、関係者が冥福を祈った。

 飼い主が持ち込んだり、野良で捕獲されたりした猫を保健所が受け入れる。保健所はホームページなどで譲渡情報を周知して飼い主を探すが、人慣れをせず凶暴性があったりすると一定期間を置いて安楽死させている。
 昨年度は受け入れ数がここ5年間で最も多く、処分数も増えた。ただ譲渡できた猫も多かったため処分率は低下した。犬の受け入れは1匹で、処分数は3年連続でゼロだった。
 慰霊式は、動物の適正飼育を図る郡飼犬管理対策協議会が営んだ。僧侶と郡内各町村の担当職員ら14人が出席し、ペットフードと花が供えられた祭壇に手を合わせ、読経した。会長の向井裕明・南木曽町長は「人間の身勝手な都合で34匹が天寿を全うすることができなかった。不幸な動物をなくせるように力を合わせていこう」と協力を呼び掛けた。
 木曽保健福祉事務所は、譲渡情報の周知のほか適切な飼い方講習などで、猫の処分数を減らす取り組みを進めている。「野良猫に安易に餌をやらず、餌をやるのであれば責任をもって去勢や避妊を。飼い猫は室内飼いをお願いしたい。面倒を見られるだけの数を飼うことも重要」と協力を呼び掛けている。