教育・子育て

子育てサポーターの訪問好調 松本市の事業10年

笑顔で3人の子供と接する子育てサポーターの田中さん
 松本市が子育て中の家庭を対象に実施している「子育てサポーター訪問事業」が7月で丸10年となった。平成22(2010)年7月にスタートした事業で、市の養成講座を受講し子育てサポーターとして登録された市民が、子育て真っ盛りの家庭を訪問し、0~15歳の子供の世話をしたり家事を手伝ったりしている。有償だが急用ができた親が自宅での育児を頼むなど利用頻度は高く、昨年度は1255人から2328件の依頼があった。依頼は毎年増えており、事業を担当する市こども育成課は協力できるサポーターを増やしたい考えだ。
 市は子育ての援助を受けたい市民と、育児を手伝いたい市民を結ぶファミリーサポート事業を平成7(1995)年にスタートさせた。育児などの依頼を希望する会員と、支援ができる協力会員が市に登録し、市のサポートセンターを通じて子育て支援を行っている。ファミリーサポート事業は協力会員の自宅に子供を預かるのが主だったが、子育て世帯に訪問しての託児を望む親もいたことから、補完する形で子育てサポーター訪問事業がスタートした。  訪問活動が本格スタートした23年は利用者が73人、活動回数は338件だったが、翌年は利用者314人、活動回数は1364件と一気に増えた。その後も利用者、活動回数共に順調に増え、30年度に利用者は1000人、依頼件数は2000件を超えた。依頼は学校や保育園、塾などの子供の送迎や託児、家事援助など多岐にわたる。サポーターとして長年活動している田中久枝さん(71)=蟻ケ崎5=は「子供の成長を感じることができ、(依頼者から)頼られることで達成感も得られる」とやりがいを口にする。月に2、3回、3人の子供の託児を依頼するという保刈美香さん(38)は「何かあった時に頼めるという安心感がある」と話す。  今年で25年目となるファミリーサポート事業も利用は年々増え、昨年度は延べ約3000件の依頼があった。市こども育成課は、両事業の周知を図るとともに、11月まで行っている養成講座でサポーターを増やし、事業の充実を図っていく方針だ。