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麻績の清水牧場 自慢の和牛をネットで販売

牛の世話をする清水さん

 麻績村の女渕区にある清水牧場(清水達也代表)は、コロナ禍で落ち込んだ和牛の消費喚起につなげようと、新たにインターネットでの直販に乗り出した。独自ブランドを設け、1頭ずつ大切に育てた生産者の思いを直接消費者に届け、家庭で和牛を味わう機会の拡大につながればと願っている。

 「楽天市場」に出店し、信州和牛のステーキ、焼き肉用のリブロース、モモ、カルビなど約10種を取り扱っている。第1弾で8日に販売を始め、29日まで注文を受け付けている。月2回、注文を取りまとめ、約2週間後に配送する予定だ。
 清水牧場が生産する牛は、食肉加工会社に出荷後、精肉されて市場に出るが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月以降、主力だった飲食・観光業や、インバウンド関連の消費が大きく縮小した。1キロ当たりの単価は通常の30~40%に落ち込んだ時期もあった。そこで、コロナ禍の影響を受けた中小企業向けの持続化給付金も活用し、ネット販売の準備を整えた。
 ネットへの出店にあたり、1頭の牛に携わる生産者や加工業者の人たちの物語を消費者に届けることにもこだわった。店舗のページで、創業から50年以上、こだわっている飼料や牛の成長段階に応じた飼育方法、うまみを逃さない精肉加工の技術を丁寧に紹介している。精肉やパッキングは、佐久市の食肉市場に併設された食肉加工会社・フレッシュミート佐久平が担う。
 牧場は清水一男さん(86)が創業し、親子3代で営んでいる。3代目の清水大さん(30)は「食卓に届くまでの物語や生産者の思いに触れることで、家庭で和牛を味わう機会が増えたり、1頭の牛の命が見直されたりするきっかけになれば」と話している。

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