政治・経済

原爆の惨禍 ポスターで 戦後75年 塩尻市が平和希求

原爆投下の悲惨な記録を伝えるポスター展

 太平洋戦争末期、広島と長崎に投下された原子爆弾の惨禍を伝えるポスター展が13日、塩尻市役所と塩尻総合文化センターで始まった。戦後75年の節目にあらためて平和を希求しようと、市が広島平和記念資料館(広島市)から資料を借りた。一方、終戦記念日前後に塩尻市が毎年開いている「平和祈念のつどい」や「広島平和教育研修」は新型コロナウイルスの影響で、本年度は中止されることとなった。

 市役所1階ロビーには原爆のきのこ雲の写真や被爆者の手記などA1サイズのポスター10枚が張り出された。中でも原爆投下直後の両市街地を幅2・4メートルのパノラマで紹介する写真には、見渡す限り一面の焼け野原が写り、原爆の威力や被害の甚大さ、失われた多くの命の無念さを突き付けている。
 市役所、総合文化センター、市民交流センター・えんぱーくの3会場には折り鶴コーナーも設置された。7月31日まで市民から折り鶴を募り、8月上旬に広島市に送る。
 一方、市内中学生の代表が毎夏広島市を訪れる「広島平和教育研修」は、平和記念式典の規模縮小や平和記念資料館の入場制限など広島市側の方針も鑑み中止する。塩尻市の平和祈念のつどいも不特定多数が参加する催しのため、本年度は実施を見送る。
 市総務人事課の担当者は「節目の年の事業縮小は残念だが展示の見学や折り鶴作りを通じて平和を考える機会にしてほしい」としている。ポスター展は8月14日まで。

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