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御嶽山頂で夏山安全祈願 6年ぶり 奥社で噴火災害後初

 木曽町三岳の御嶽神社は10日、剣ケ峰(3067メートル)にある奥社で夏山の開山祭を営んだ。登拝シーズンの始まりを告げる開山祭を御嶽山頂で開くのは、平成26(2014)年9月の御嶽山噴火災害後初めて。噴火災害から丸6年を迎えるのを前に、山頂部の復興がまた一歩、前進した。

 悪天候のため、境内に昨夏再建した祈祷所内に設けた神殿で行った。山小屋や工事関係者ら10人ほどが参列し、山の平穏と繁栄を祈った。神社の武居哲也宮司(59)は「神事の形としては、ようやく噴火前の姿に戻れた。多くの方の力添えがあってこそ」と感謝した。新型コロナウイルスの感染拡大防止に取り組む山小屋関係者の労苦をねぎらい「山全体で協力し、災禍なく過ごすことができるよう努めたい」と話した。
 噴火災害で破損した頂上の奥社は昨年8月に再建した。開山祭は、麓の里宮に移動していた御神霊が山に移る儀式で、昨年までは、噴火後に8合目の山小屋・女人堂の近くに設けた中社に会場を移していた。
 9月の閉山祭も奥社で行う。王滝村の御嶽神社はこの日、王滝口登山道7合目にある社務所で開山祭を開いた。

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