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安曇中の湯・国道158号の復旧作業始まる 通行止め解除の見通し立たず

 大雨による土砂崩れで通行止めになっている松本市安曇中の湯の国道158号の復旧作業が9日、始まった。ただ、崩落規模が大きく、水を含むと泥状になる土質も影響し、今後も雨が続く見通しのため、復旧のめどは付いていない。
 県松本建設事務所や土砂の除去作業を行っている地元サワンド建設によると、現場は県道上高地公園線との分岐点・中の湯交差点から松本側約400㍍にある。高さ約30㍍の急斜面から長さ約30㍍にわたって崩れ落ち、擁壁のフェンスを破って推定約800立方㍍の土砂が流出した。幅7㍍の国道上に厚さ6㍍ほど積もった。細かい砂粒と粘り気のある土が混じり、水を含むと乳白色の泥状になる。

 県松本建設事務所はさらなる土砂流出を防ぐため、崩れた斜面に残る土の除去や土留めを挙げ「早急に車が通れる状況を作りたい」とする。ただ、向こう1週間は曇りや雨の日が続き再び大雨の恐れもあり、「安全第一だ。現状で復旧見通しを言えない」とする。今後通行止めを解除しても雨量を注視し、夜間通行止めなどとする方針だ。
 平成23(2011)年6月23日に県道の釜トンネル付近で起きた土砂流出では通行再開まで1週間近くかかった。上高地観光旅館組合の小林清二組合長は「15日に山小屋や上高地の主な施設が営業を再開する。準備もできない事態を避けるため関係車両が通れるよう求めたい。早く仮復旧してほしい」と話している。

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