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大雨、明科で浸水被害 安曇野市内58人避難

 中信地方にも大雨特別警報が出された8日、安曇野市では明科地域の一部で内水氾濫が発生し、民家の床下浸水などの被害が出た。避難勧告が出された明科地域を中心に58人が避難所に身を寄せ、小中学校や保育施設の一部が休校、休園になるなど、市民生活に大きな影響が出た。

 犀川のうち三川合流部より下流の陸郷水位観測所(明科南陸郷)では午前8時半ころに氾濫危険水位に到達。明科地域の一部では用水路の水を犀川に排水できずに水があふれた。荻原区の水門近くでは水田や畑、民家の床下が浸水し、被害に遭った男性(70)は「水門を閉めると聞いた時からあふれると想定していた。こればかりは仕方ない」と肩を落とした。
 側溝から水があふれたり、市道沿い斜面が崩れたりする被害も明科地域を中心に25件確認された。
 避難所は5地区の公民館または市支所に開設された。明科公民館には、避難勧告が発令された南陸郷、七貴などの地域住民が避難。一時は約50人が館内で過ごし、持参したおにぎりを食べたりラジオを聞いたりして過ごしていた。妻と小学生の息子2人を連れて避難した会社員の村野健一さん(37)=明科東川手=は「家が川に近い。熊本の水害の報道を見て万が一を考えて避難を決めた」と話した。
 市は午前8時半、災害対策本部を立ち上げた。犀川の増水や土砂災害の危険を受け、明南小、明北小、明科中、豊科北小、豊科東小、豊科北中の6校を休校にしたほか、明科南、明科北、北穂高、上川手の4カ所の認定こども園を休園にした。
 8日午後6時半現在、安曇野市には大雨警報が継続して発表されており、長野地方気象台は引き続き警戒を呼びかけている。

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