地域の話題

大雨特別警報で886人避難 中信各地で河川増水や土砂崩れ

視界を遮るほどの強い雨が降りしきるなか、刻一刻と水かさを増す犀川。普段は河川敷の所も川となり、濁流が住宅に迫っていた(8日午前7時50分ころ、安曇野市明科東川手の木戸橋のたもとで)

 梅雨前線の影響で松本地方と木曽地方は8日朝、激しい雨が降り続き、気象庁は午前6時43分、松本市と安曇野市、木曽町、上松町、南木曽町、王滝村、大桑村に「大雨特別警報」を発表した。県などにけが人の報告はないが、松本市や木曽町など中信地方の多くの市町村が避難指示・勧告などを出し、市民タイムスのまとめだと計886人が避難した。

 国道158号は松本市安曇の複数カ所で土砂崩れが発生し、岐阜県高山市境の中部縦貫道安房トンネルも通行止めになって、景勝地・上高地を訪れていた観光客や宿泊施設従業員ら約300人が孤立した。木曽地域と伊那地域を結ぶ国道361号権兵衛ルートはのり面崩落などで通行止めになり、国道19号も生坂村などで寸断した。
 JRは中央西線の特急しなのが終日運休した。篠ノ井線は松本―田沢間の線路に土砂が流入し、一時運転を見合わせた。
 小中学校は私立を含めて40校が休校した。中信地方の高校は県立全18校と私立の多くが休校した。
 大雨は昼ころまでに小康状態となり、特別警報は午前11時40分に警報へ切り替わった。降り始め(3日正午)から8日午後4時までの降水量は王滝村御嶽山で870・5ミリ、松本市の上高地で466・5ミリに達した。犀川は安曇野市明科の観測所で一時、氾濫危険水位を超えた。県と気象台は松本市などに土砂災害警戒情報を出した。
 県内は9日にかけて断続的に雨が降る見込みで、気象台は土砂災害などに警戒を呼びかけている。

連載・特集

もっと見る